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個人的 Book of the Year


年末になると、今年いちばん◯◯だったものという類の話題が増えるので
2023年に読んだ本の中で 印象に残っているものを

出版されたのは2017年だけど、自分が読んだのは今年なので こちらでご紹介
  【SHOE DOG】フィル・ナイト 
世界的なスニーカーブランド NIKEの創業者の自伝

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スポーツ用品界の巨人 adidas PUMAを凌ぐ企業になったNIKE(ナイキ)
自分は 若い会社というイメージだったけど、創業者フィル・ナイト氏は現在85歳

太平洋戦争で戦闘に加わっていた親類がいたり
日米というと やはり「かつての敵国」ということを意識せざるを得ない世代

祖母からは「日本に行く!?止めなさい 刑務所に入れられるかも知れないわよ」と言われたり。

しかし そんな日本のアスレチックシューズ(スニーカー)に可能性を感じて
自身で起業し、扱うことからビジネスはスタートする

カメラの世界で、精巧なドイツ製品に誰も太刀打ちできないと思われていたら 日本が追いつき
それはスポーツシューズの世界でも起こり得るのでは?と考えたのがきっかけ

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フィル・ナイト氏は 温かい中流家庭で育ち
オレゴン大学では陸上のアスリートとして文武両道の学生生活
周囲の期待通りに行けば、それなりのビジネスマンとして安定した暮らしを送っただろうけど
無難な人生より「世界に足跡を残したい」と考える彼は 世界各地を旅した後に起業

◾1964年に「ブルーリボンスポーツ」を設立し
日本のオニツカ(現アシックス)の靴をアメリカで販売することになったのがNIKEの始まり

ビジネスが大きくなってからも、日商岩井の融資で会社の危機を乗り越えたり
日本との関わりが とても深い企業だったことを、この本で初めて知りました。


◾オニツカとはトラブルや関係の解消もあったけど
彼が、日本のモノ作りや 戦後の荒廃から立ち上がった力に敬意を持っているのは変わらないようで
日本人の精神性に触れる記述もしばしばありました。

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家族の支え、NIKEの名前を世界に知らしめたトップアスリート達との交流
騙し合いとも 戦いとも言えるような、シビアなビジネスの内情 etc
興味深いところはたくさんあるけど、やはり印象に残るのは 20代のフィルがオニツカを訪ねる件

🌏 何者でもないアメリカの若者がリュックを背負って 何のツテもない日本の神戸にやってきて
「あなた方が作っている靴をアメリカで売りたい」と訴える

青春だし情熱ですねえ✨
(別の記事で、当時のオニツカの社長も
その若さとチャレンジ精神に心を動かされて契約したというのを読みました)

世の中を変えることがしたくて たった1人で異国にやってきた若者に
「あなたを見ていると 自分の若い頃を思い出します」と声をかけたオニツカ社長
まだ戦争の記憶も薄れてない頃に、こういうきっかけで関係が作られたことにジーンとなりました。


👟誰もがスニーカーを履いてる現在とは違い
1964年というのは 運動靴=運動する時に履くものという認識が普通
だけど オニツカ社長は未来を見据えていたようで
【世界中の誰もがアスレチックシューズを日常的に履く その日が来る】と言い切る

目標が「いい製品を作る」みたいな事にとどまらず
「世界中の人が スニーカーを日常的に履く未来が来る」というビジョンが壮大でシビれました
こういう人だからフィル・ナイト氏と響き合うものがあったんでしょうね。

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NIKEの成功の秘密というと
ロゴマークに見られるような イメージ戦略などが語られがちだけど
【製品を作る工場】という いちばんの基本を大事にしてるのも成長の理由かなと思いました。

スニーカーのアッパーとソール(底)をくっつける作業というのは
発ガン物質を含む煙が出るものだったけど、ナイキは煙の出ない溶剤を開発し
発ガン物質を97%除去することに成功したとか。

円滑に回る現場があるから 製品が出荷できるわけで
現場環境の改善というのは 当然といえば当然のコトだけど
最近 こういう基本をないがしろにして、PRにばかり力を入れる会社が増えてる気がします‥

◾成功というのは光と影がつきもので、もちろん彼にも後悔はある
子供と過ごす時間が充分に持てなかったことや、社員を解雇する決断をしたことなどは
心を重くする記憶として残っているよう


最後は 起業で道を拓こうとする若者へのメッセージで締めくくられていました。

世の中を変えようとすると、必ず目を光らせ 妨害しようとする者が現れる
しかし信念を貫き、懸命に働けば道は拓ける
他人が決める信念ではなく 自分が決める信念で生きてほしい。
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お読みいただきありがとうございました

スニーカーのトレンドとか あまり知らないので
「NIKE レディース 人気」でサーチしたら こんな感じでした↓
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Author:raffine
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