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二足のわらじで どう戦う?


ここ数年は あまりテレビでの露出がなかった 作家の林真理子さん
日本大学の理事長として しばしばニュースで見るようになった。


日大に関するネガティブなニュースは 2018年の悪質タックル問題から端を発しているように思う

🏈試合で暴力的なタックルを仕掛けた日大のアメフト選手が 謝罪会見で
「監督から“相手を潰したら試合に出してやる”と言われた」等と証言して、それに繋がる形で
威圧的で 悪い意味で昭和な体育会系のオジさんたちが牛耳っている部分が明るみに出た。

その後も 当時の理事長の脱税など不祥事が続き、内外から改革を求める声が起こり
卒業生である林真理子さんが理事長就任となった(2022年7月)
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林さんは「母校の腐敗を黙って見てられない」という愛校心を持って就任されたようで
私も「上下関係が厳しく 自分の考えも言えないような 古い体育会系の空気が変わるといいなあ」
という感じで見ていた

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ただ 林さんは作家業だけでも非常に多忙な方なので、両立は大変だろうなと思った


小説を書き、連載中のエッセイがあり 文学賞の選考委員をしながら、
被災地の子供たちに 学校外の学びや仕事の経験を提供するプロジェクトを続けている

対談や 作品のプロモーションのための取材もあるし
平成が終わるときは元号の選定委員のメンバーにも選ばれている

時代の流れもキャッチして、読書案内のYouTubeを配信したり
ホリエモンなど ネット上でのご意見番とも対談をしている

美味しいものを食べたり、観劇したりする趣味の時間も疎かにしない

これでもうすぐ70歳とは そのエネルギーに感服するばかり。

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これらに加えて理事長の仕事は難しくないかな?
従来の仕事をセーブする様子はないし、どっちつかずにならないかな?というのが率直な感想

普通の大学でも理事長というのは 心身ともに消耗しそうなのに、普通ではない状態での就任
元エラい人たちのゴタゴタに加えて、アメフト部員の大麻問題も明るみに出てきた。

元々注目度の高いマンモス校だし
薬物問題での警察対応などもある、しょっちゅうマスコミにマイクを突きつけられる
旧勢力の残党のジイさんが「この女 邪魔なんだよな」という顔で居座っている(想像です)

こういう拗れた状況を正すのに、二足のわらじで戦うというのは 難しそうな気がする

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◾輝かしい実績や受賞歴はあるが、若い時からずっとフリーの物書きとして生きてきた林さんに
組織で生きてきた人たちの気持ちを汲んで 束ねていくことはできるのか?という懸念もある。

変えたいと思って方向を示しても、思い通りにならないことも多々あるのではないかと感じていたら
やっぱり抵抗する動きが出てきた
【日大 澤田副学長がパワハラで林理事長を提訴】
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辞職を勧告されたことをパワハラと主張してるらしいけど
大学の危機だというのに 内輪揉めしてる場合じゃないでしょうが。

負けないでくださいと言いたい気もするし
私が親族なら「無理して両方やるのは体に悪いから もう止めたら?」と言ってる気もする

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私は 全ての作品を読んでるわけではないし、不倫に肯定的など 同意できない面もあるけど
林さんは文学の世界になくてはならない方だと思うので
理事長の仕事で疲れが出たり 時間を取られたりした分
書くものが面白くなくなるのはイヤだな〜という感じ

最近 週刊誌に連載のエッセイを読んだ時も
「頭を占めてること(たぶん大学の問題)が他にあるのに、無理やり面白おかしく社交の話してるなぁ」
という印象だったし。

出された作品が多いので、名前を聞いてもパッとタイトルが出てこない人もいるだろうけど

欲に流されてしまう軽薄な現代人の生態と
古典の美しさを伝えていこうとする試み
両方が書ける人というのは なかなかいない

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著書「野心のすすめ」に見られるような
“欲しい物があるなら リッチな男性に買わせることを考えず、自分で働く
がむしゃらになって そういう経済力を掴みとる女性になろう”というメッセージ

それを実際にやって見せる 別荘やブランド品をポンと購入するような
バリバリ働いて豪快に使うというライフスタイルが注目を集めてきたけど

やっぱり 人を観察して文章にすることが天職だと思う。

そして(出してないけど)マザー・テレサの生涯みたいな尊いタイプの話より
「腹黒で自己中だけど行動力だけはやけにある この人物がどんな末路を辿るのか」
みたいな目線で書いてるとき、筆が冴え渡ってる🙂

かつて読んだ林さんの小説を思い出すと
時代を先取りしている鋭い感覚に 改めて気づかされる
10年以上前に描かれた登場人物たちを見てると、今がどんな世の中になるか予見していたよう

・『下流の宴』に登場する母親は、レールを外れることがないよう大事に育てた息子が
ソーシャルゲームで出会った「下流の」女の子と同棲し始めて右往左往する
当時はSNSもマッチングアプリもなく、ネットで出会った相手とそんな親しくなるかなぁ?と思ったが
今となっては珍しくもない出会い方

・愛人業で生活している20代女性を描いた『花探し』
パパ活という言葉もなかった時代の作品だけど
「お金の多さ=愛情」という考え方や
若さを失った時どう生きるのか 考える気も無さそうな姿が、パパ活女子とそっくり

・短編小説でタイトルを忘れたけど「もっと有名になりたい、そのために整形する」という女の子
美容系YouTuberにゴロゴロいるわ‥という感じ

出版された頃は「そんな人もいるのかな‥」くらいの感想だったことが 令和の今は普通になっている


◾軽く振り返ってみても 林さんが本領を発揮してるフィールドは 現代を生きる人々を書くことなので
「向いてるのかよく分からない理事長業務で執筆のエネルギーを取られて欲しくないなー」
「作家業との兼業で 目の届かない点があったり、組織が不安定な状況が長引くことはないのかな?」
と思うこの頃

理事長の任期は令和8年6月までらしいので、簡単に辞めるわけにもいかないだろうけど。

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私の案じてることなど杞憂に終わって
任期中に 悪しき慣例を潰して、日大をクリーンで風通しのいい組織に変えられたら
女性のパワーを印象づける明るいニュースになるけれど

有名人の理事長はプラスなのかマイナスなのか
見えてくるには もうしばらく時間がかかりそうですね‥

学生さんたちが 何の不安もなく大学生活を送れる日が、1日も早くきますように。

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【追記】

「日大アメフト部 廃部」のニュースの後、現役アメフト部員がテレビ取材で話すのを見たけど
スポーツに人生を賭けて 真剣に練習してきた学生さんまで巻き込まれてしまうのが、あまりにも気の毒

🏈しかも廃部を知らされたのがメール一本だなんて… 
監督やコーチは選手を何だと思っているのか
指導しながら学生と共に闘う存在だと思っていたが、ずいぶんと冷淡で希薄な関係だったんだなと
部外者の自分まで悲しくなる。

上層部のゴタゴタやごく一部の学生のために、
真摯に勉学やスポーツに取り組んできた若者が 目標や意欲を失うことがないよう願うばかり。

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プロフィール

raffine

Author:raffine
活字が好きなアラフィフ主婦 家族は夫と息子とカメ🐢
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