2023/01/30
映画「レジェンド&バタフライ」
織田信長と濃姫を描いた「レジェンド&バタフライ」見に行ってきました
最後のシーンが強く心を打って、しばらく余韻が続く映画。
私 3時間近い映画は途中で10分くらい寝てしまうこともあるので笑
2時間48分と聞いてちょっと心配したけど、こちらは中だるみもなく鑑賞
「るろうに剣心」の大友監督だけに
若い人にも入りやすいキャッチーな部分と 日本の時代劇にしか出せない陰影との配合が上手い
時代劇ぽくないタイトルですが
レジェンドは信長、バタフライは妻(濃姫)の別名 帰蝶🦋のこと。
昨年秋に 岐阜で開催された祭りに登場したことが話題になったり
1月後半は主演の木村拓哉さんが毎日のようにテレビに出てPRしてたり
プロモーションに気合いが入ってるのを感じたけど
「東映70周年記念作品」ということで、掛けた予算や労力が桁違いの大作だったんですねぇ
日本映画の本気を感じました✨
夫婦愛の物語なので、派手な合戦シーンは そんなにありません
(比叡山焼き討ちの件はエグいけど)
信長人生のハイライトとも言える「桶狭間の戦い」も残念ながらありません笑
夫を待つ妻をクローズアップしてるので。
にも関わらず
「戦国時代は 兵士じゃなくても生きるか死ぬかの日々」という緊迫感があり
下剋上時代ならではのスケール感も カタルシスもあり
【これは映画館で見た方がいい作品】と思いました
実際に 信長に所縁のある城や寺社で撮影してるので絵の重みが違う
これだけでも大画面で見る価値あり
薄暗い中で会話するだけだから セットでもごまかせるんじゃないかという場面でも
当時に建てられた場所まで行って撮影する贅沢さ
でもそういうこだわりが、当時の人たちの魂が降りてきたような空気を作るのかも知れません。
特にファンというわけでもないので、見てない映画やドラマも割とあるけど
やっぱり木村拓哉というのは凄い人だな〜と思いました
イキってるけど上滑りしてる10代
冷酷で最強になって「邪魔する者は全員殺す」と言い切る魔王時代
全国制覇をある程度やり遂げて、何かが抜けたようになった中年期
しっかりと演じ分けて、力量を見せつけてくれました
パンフレットによると、木村さんご自身は 監督に
「十代は勘弁して」と話したそうですが
最愛の女性と初めて出会う重要シーンを 他の人が演るわけにはいかない、となったのでしょう
妻になる人がやって来た時の 若者らしい期待感、ちゃんと出てました。
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あと綾瀬はるかさんが、とても綺麗で見とれてました✨
大河を経験してるだけに、小刀を持った立ち回りも見事
凛とした強さと繊細さを併せ持った女性像で、この濃姫は綾瀬さん以外に考えられないという感じ
綾瀬さんは現在37歳だけど
年を取ったという感じもしないし、若い時と同じというわけでもなく
ふんわりした雰囲気はそのままで 内面が豊かになってるような 理想的なエイジング
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2人を支え続ける役を演じた伊藤英明さんは 頼もしくて渋くてカッコいいし
細くて茶髪な今風モデルの宮沢氷魚さんが 明智光秀を演ったのも新鮮だし
他のキャスティングも良かったです♪
織田信長という歴史ヒーロービッグ3に上げられる人物の妻なのに
実は濃姫に関する資料は とても少ないのだそう
(2人の間に世継ぎがいなかったことも関係してるのかな?)
家同士の事情で夫婦になった政略結婚だけど
形式だけの関係だったのか、仲良くやってたのかも不明
いつどこで亡くなったのかもハッキリ分かっていない ミステリアスな存在
謎が多いからこそ、物語を作る人は想像を巡らせて こういう素敵なストーリーが作れるのだから
分からないのも悪くないですね。
お読みいただきありがとうございました
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