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私の出会ったお嬢様(1)


自分が生まれ育った場所は、近くに駅も商業施設もあるけど通学するのは田んぼみち…という便利な田舎といった所で 引っ越しをしたこともなかった。

なので高校を卒業して進学のために都会に出てきた時は、今まで会ったことのないタイプの人たちを見て へぇ~と思うことの連続だった。

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イメージ画像です


そんな中で一番親しくなったのはサエミ。
普通の努め人の家庭で育ち 田舎から来た私とは違い
サエミの父は中規模の会社の社長で、子供の頃から近くの老舗百貨店で買い物をしていたという。

サエミは中学高校とお嬢様さま系の一貫校に通っていたが、
良妻賢母養成所みたいな校風が合わないので
付属の大学に進むのはやめてこっちにしたと話していた。

本とか音楽とか映画とか、誰もが知ってるメジャーな物より マイナーで影のあるものに惹かれるところで気が合って 一緒に色んな場所に行った。

と言っても 面白い場所を知っているのは当然地元のサエミ。

🌃 ここ オシャレでお金持ちの大人がお酒飲んだりする店じゃないの? みたいな場所に、サエミは慣れた様子でドアを開けて入っていく。
おじさんだらけの焼き鳥店から金髪バンドマンのいるライブハウスまで ホームのように振る舞って
いつも誰かに話しかけられるサエミ。
私は垢抜けない自分にちょっと引け目を感じながらついていくだけ。


サエミはめちゃ美人というわけではないけど ボブが似合ってて独特の雰囲気があった。
誰かが何か言ったとき、のんびりとした調子で返す言葉が面白くて 男女どちらの友達も多かった。

お嬢様にも箱入りタイプと奔放タイプとあるけど、サエミは間違いなく後者。


ルックス的には 高畑充希さんのようにパーツが丸いけど子供っぽくならない所と 小保方さんのようなどこか掴みどころのない雰囲気が混じってる感じ
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終電無視で遊び疲れて タクシーでサエミの家に行き、
サエミのお母さんがしょうがない子ねぇと笑いながら門を開けてくれてお泊まりさせてもらうということも何度かあった。

失恋したと電話で報告しながら しくしくと私が泣いていると、忙しい中サエミが駆け付けて落ち着くまで隣にいてくれたこともあった。


友情と呼べるものは確かにあったと思う。👭

でも、一緒に田んぼの中の通学路を歩いた友達と同じくらい心が通じ合うことはないのも分かっていた。

小学生の頃 庭で祖母とトマトの収穫をしてた私と
子供の頃から家族旅行でハワイに行き 十代でママのお古のロレックスを貰っているサエミとは根本的な何かが違うのだ。


彼女は適当なところがあって、ちゃんと出席しないとマズイでしょ?という時も「今日はやる気しないな~」とサボることがあった。
それでも単位を落とすようなヘマはしないんだから要領がいいんだろう。

知ってる人も知らない人もいる飲み会に二人で行く。
私は楽しく過ごしても次に繋がることはないけど
サエミは違う、メンバーの中の誰かが必ずサエミのことを好きになる。

合コンで愛想を振りまいても空振りに終わることがある私と違って、
サエミは顔さえ出せば もれなく彼氏候補がいるわけである。

卒業して私は会社員になって意地悪な先輩に耐えたりしていたが
サエミは就職をせず 気が向いたら親の会社を手伝う気楽な生活を送っていた。

好きなことだけしてフワ~っと生きてても
ちゃんと単位は確保できて、お金に困ることもなくて、いつも恋愛ドラマの中にいるサエミ 👫
頑張らなくても何でも手に入ってしまう人っているんだなぁと思いながら友達を続けていた。

違い過ぎて妬みも起こらないので、双方の環境が変わっても特に関係は変わらない。
人生不戦勝の人と比べるだけムダである。

“サエミに主導権がある感じだけど、それで面白い経験ができてるからまあいいか。
自分のほうが上だと思ってるんだろうな、でも実際 人を魅了するスキルも財力も上なんだから そう思われてもしょうがないよね“というスタンス


二十代半ばになり お見合い話が来るようになった。
自分や地元の同級生が勧められるお見合いの相手は会社員とか公務員だ。

サエミのところに来るお見合い話は 経営者か経営者の御曹司、プロ野球選手だった。

プロ野球選手の名前を聞いて私は驚いたし、
自分にはそんな知り合いもいないから興味津々で
前向きに検討してほしいなと思ったが
サエミは嫌だと言う。


お金をたくさん稼ぐ男性はちゃんと家に帰ってこないから、
お父さんの浮気でお母さんが悲しそうにしてるのを見てたこともあるし 私はそんな結婚はしたくない、とサエミは言った

それも分かるけど、5時に帰ってくるサラリーマンの給料ではサエミの好きなエルメスのバッグ買うなんて無理だよ

でも彼女を怒らせる気がして、それは言えなかった。
会社員をしたことのない彼女に言ったところで分からないだろう…とも思った。





お読みいただき ありがとうございました

サエミが誰と結婚するのか ちゃんと続き書いてね
と思ったら拍手ボタンを押していただけると嬉しいです♪


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コメント

あううう!

めちゃ気になるわああ!
続きはいつなの。はよはよ。
と思い、拍手ボタンの連打!!

Re: あううう!

こんにちは、ご訪問ありがとうございます
> めちゃ気になるわああ!
 嬉しい♪そう言っていただけるとやる気が出ます~
> 続きはいつなの。はよはよ。
> と思い、拍手ボタンの連打!!
 今日は予定があるので明日中には上げられるよう頑張ります。
コメントありがとうございました😃

そうですね

読みながら私は、自分が描きたいイメージを頭に浮かべています。
もし、違っていたら、コメントにそれを書こうかな。^ - ^

Re: そうですね

> 読みながら私は、自分が描きたいイメージを頭に浮かべています。
 文章を頭の中で映像化するの楽しいですよね~
主役にするならあの女優さんで ロケ地はここでetc.
映画のプロデューサー気分で考えることもあります笑
> もし、違っていたら、コメントにそれを書こうかな。^ - ^
感想でも予想でも大歓迎ですので、ぜひまた書き込みにいらしてください。

コメントありがとうございました 😃

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