2022/09/30
タイムワープな最終回
日本中にツッコミの嵐を巻き起こした?朝ドラ
「ちむどんどん」最終回の放送が終わった
うちは 夫がわざわざ録画して見るほどの朝ドラ好き
私は 期待するしないに関わらず見ることになる笑
「大好きな人と美味しいものを食べたら 誰でも笑顔になる」というポリシーで料理人になり
東京のイタリアンレストランで修業した後 自分の店を持つようになる暢子(ノブコ)と
暢子の実家の沖縄の人々の生活を描くドラマ
↑父親は亡くなっている
私は途中からの ながら視聴で知らない部分もあるけど
ちゃんと見てた人からすると、イライラやガッカリの連続らしい
SNSが荒れるばかりか、とうとう元大臣まで「脚本が崩壊」と苦言を呈する事態に…
不評や低評価はよくあるけど、ここまで言われるのも珍しい
磯崎氏のように、twitterで文句を言いながらもリタイアせず視聴する人って
「最初はイマイチでも だんだん良くなってくるドラマもあるから」という気持ちもあるのだろうけど
残念ながら期待に応えることは出来なかった。
前回の「カムカムエヴリバディ」は、感動した✨と言う声が多かっただけに
毎回 朝ドラを見てる人たちは失望も大きかったよう
脚本家は羽原大介(57)という方で、ヒットした映画もあり それなりに実績はあるよう
脚本がダメダメで批判されるとは、頑張ってる役者さんとしてはツラいですね
羽原さん、しっかりして!(遅いか‥)
しかし、他のスタッフは直すように言わなかったのか?
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ざっくり視聴なりに思ったのが
・ヒロイン ノブコ役の女優さんの調理の手付きが、料理一筋に生きてきた人に見えないぎこちなさ
もう少し本気で役作りをして欲しかった
・ドジだけど明るくていい子という ヒロインのドタバタしたキャラ、なんか古くないか?
「わー遅刻しちゃう」と言いながら食パンくわえて走って登校‥の昭和の少女マンガから進歩してない
・料理がメインの話なのに、イタリアンも沖縄料理も あまり美味しそうに見えない
同じNHKでも「サラメシ」は 普通の会社員が作ったお弁当でも美味しそうなのに なんで?
・これから結ばれそうな男女がいい雰囲気になると、年寄りがうっかり乱入するパターンが多い笑
良かったのは
・三浦大知さんの主題歌
・沖縄の海がとてもキレイ✨
・仲間由紀恵さんが演じる 温かく包容力ある母親
・イタリアンレストランのオーナー役、原田美枝子さんの着物姿↓
しかし脚本が残念すぎるのは否定できない…
◾普通は 何か起こる→こんな気持ちになる こんな対処をする→解決 だけど
このドラマは 何か起こる→解決した、みたいな感じで 話を掘り下げることがない
借金にケンカと ずっと問題ばかり起こしてた兄も、最終的には真面目に働くいい父親になるけど
マトモになる過程をすっ飛ばして、結婚したい女性と両想いになると すぐに子煩悩パパになっている…
こういう感じのが いくつもある
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そして最終回は、すっ飛ばしの極限に挑戦したらしい
元々病弱だった三女が入院 熱が下がらず意識不明 絶望的な状況
ノブコ・兄・姉の三人 走り出して病院を出る 重病人を置いてタクシーで海へ向かうと
海に向かって「お父ちゃーん! 歌子を助けてー!!」とみんなで叫ぶ
脚本家は 家族愛の表現のつもりかも知れないが
タクシー代を払ってもらえず困惑する運転手を無視で
三兄妹が水平線に向かって絶叫する様子は怪しい宗教のよう
重病の妹、弱々しく目を開けて また閉じる……
舞台は唐突に その40年後の令和 (え?)
ノブコの母の誕生パーティーに一族集合
🎉🎂
20代の兄弟と配偶者たちが、数秒で還暦になり
白い絵の具を塗った感のある白髪と白眉毛でゾロゾロ登場するので
コントを見ている気分になった笑
老けメイクも雑だし動きも若いので、誰も年寄りに見えない
ノブコの息子の初恋すら見てないのに、いきなり部屋いっぱいの孫たち
「息子さん 大きくなったのね~」くらいの飛び方ならついていけるけど
急に家庭持ちだと「誰?」という置いてけぼり感しかない
地道に働くということができなかった兄
教師としての自分はこれでいいのか悩んできた姉
民謡歌手になりたいと思いつつ 病弱な体質で叶わない妹
◾4月から半年間かけて描かれてきた家族の問題が
最終回の1〜2分で解決を伝えて終わりという 究極のやっつけ仕事
ノブコの青春とも言えるイタリアンレストランのその後はどうなったのか、完全に放置
兄弟たちが どんな40年を過ごしてきたかは、1人1行くらいのナレーションで済ませた
「○子は夢を叶えて□□しています」とナレーションで片付ける脚本なら小学生でも書けそう
◾とりあえず みんな元気でハッピーエンドらしいが
タイムワープについて行けず、ポカーンとしたまま最終回が終わった。
NHKはまた この脚本家を使うのだろうか…?
『NHKから国民を守る党』(旧名)なるものが支持され当選するほど 強引な受信料徴収をして得たお金
それを使って製作するからには やっつけ仕事では困る
◾製作に関わる人を充分に考査して
「こんな良い作品があるのなら 受信料を払う価値がある」と言われるドラマを作るべきだと思う。
お読みいただきありがとうございました
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