fc2ブログ

美女の正体


写真家 下村一喜氏が語る美女の話。

彼の名前は知らなくても彼の写真を見たことがない人はいないと思う。

女性ファッション誌の表紙
(日本のみならずフランスでも)
浜崎あゆみのジャケ写、ビヨンセ出演のCM、宝塚 等々
トップクラスの美女たちを撮り続けてきた写真家。

磨かれた審美眼に基づいた 写真家としての確固たる方向性を語りつつ、
『コンプレックスがあって それを補うために頑張ることを知っていることは人として魅力的』
と美人を目指す女性を応援してくれる。


後藤久美子さんや宮沢りえさんとは仕事を越えた交流をお持ちで その辺りのエピソードや考察も興味深かった。

美人=バラ色の人生と思いがちだけど、
色々なものを背負ってしまう苦しさも経験し 結婚してようやくなりたかった自分になれたと話す後藤久美子さん。
(しかし美し過ぎて人生しんどいって凡人には一生想像つかない悩み…)

モノクロ映画時代の女優のようなクラシカルな美しさを基盤にする下村氏に宮沢りえさんが
「下村さんは様式美が好きなのね?でもナチュラルな表現も素敵よ」と話す件で、
健康的美少女だった宮沢りえさんも知性と深みを持つ大人の女性になられたんだなぁと思った。
相手のスタイルを尊重しつつ 短い言葉でサラリと新しいことを提案できるなんて素敵。

『美しい人には必ず知性がある』
『勝ち残れるのは他人と比較されない何かを見つけた人』
もうこんな年だしラクに生きたいわ~と弛みがちな年頃の女性に
心地よい緊張感をくれる言葉が多くて いい刺激になる。

もう割と大きい子供もいるんだし 今さら美人とか不美人とかどうでもいいという考え方もあるけど
自分も思ってしまうことがあるけれど。

どうせおばあちゃんになるのなら、
若い人に「年を取るのもそんなに悪いことでもなさそうだ」と思われる人になりたい
だから私は本棚の見やすい場所に ずっとこれを置いている。

20190929202732b68.jpg
DELFINA Instagram

下村氏の撮るファッション写真は
ノーブルな中に彼にしか出せない立体感や躍動感があって、不思議と惹かれるものがあった。


親近感やフンワリ可愛いがトレンドになっても
「住む世界が違う人」と感じさせる 格のある美しさを追及するブレなさ、
何のツテもなく一人でパリに渡って道を切り開いたエネルギッシュな生き方。

撮影の内側など特に興味のない人が読んでも、きっと心に響くエピソードがあるはず。

『美しくないと自分で思い込んでいる人を撮る時は 美しく撮りたい。
その人がまだ気付いてない美しさを写真に撮って見せてあげたい』
彼が多くの女優の信頼を得てトップランナーであり続ける理由はここなのかと思った。
自分だけの哲学と技術と、そしてやっぱり愛情。



この本の感想をSNSで上げたら、下村氏本人から
「本当にありがとう 光栄です」というレスが来て手が震えるほど驚いた経験がある。
(写真はその時 私が所有品を使って撮ったもの📱)


超一流の人って どんな凄いレベルの仕事をするようになっても 自分の仕事に寄せられた感想に真摯に耳を傾けるものなのか
こんな一般人の自分の声まで拾い上げてくれるのか…と感激したのを今も覚えている。


ビヨンセの写真の中でも とりわけ広く知られているこの顔も下村氏の作品

202402242354403bb.png

2019.9.30
スポンサーサイト



プロフィール

raffine

Author:raffine
活字が好きなアラフィフ主婦 家族は夫と息子とカメ🐢
近鉄線圏内在住
お出かけ先は美術館や美味しいお店などインドア中心です

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR