2023/06/07
親孝行の方向性
私の母は 薬局を営む家に産まれた5人兄弟の末っ子
たまに こちらでも記事にしているけど、私の幼少期に父が病気で倒れて
父のケアをしながら子育てや仕事をしてきた。
父が亡くなったとき、お世話になった病院に精算をしに行くと たまたま受付近くに婦長さんがいて
「お母さん、本当に献身的にお世話をしていて… 見ているこちらが涙が出るほど」と話してくれた
介護が終ったことだし できなかった旅行や娯楽などでこれからの人生を‥と自分は思ったけど
そういうことをするのは年に数回で、常に仕事ではない何かに体を動かしていた。
町内会の係をしたり
空き家になった自分の実家が荒れないように、一人で草取りや掃除に行ったりしていた
「家やお墓が荒れてるのは ご先祖に申し訳ない」と言いながら。
色々と楽しそうな場所に行ってる同級生のように、優雅に暮らしてもいいと思うが
誘われたら行くという感じで 自分から希望することはない。
着飾ることにはあまり興味がなくて、たまに同窓会に行くと
「みんなすごくキレイにしていて、ちょっと恥ずかしかったわ〜」と言うけど
その後、服や化粧品を買いに行くかというと それはしない
新聞で知った 恵まれない子供や途上国支援の団体に毎月何万円かを振り込んでいた。
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そんな母親も80代後半になると、自転車にも乗れなくなり 自分でどこかに行くことはできなくなった
記憶力も後退している。
春頃は畑にいるとき骨折して、ゴールデンウィーク前までギプスをつけ 腕を吊っていた
そんな中、私の運転で親戚の女性に会いに行った🚗
母親より少し年下だけど、持病があり車椅子を使っている
高齢な親族同士が顔を合わせる時間って
「この顔ぶれで話をするのは これが最後かも」といつも思う
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🏡お久しぶりですと 少し会話をしただけの短い訪問だったけど
母親が車椅子の女性を気に掛け
自分も片腕しか動かないのに、何かしら手伝おうとするのを見て 言葉がなかった。
両親は立派な経歴や財産を持ってる人ではないし、当然 反発したり考えの合わない時もあったけど
体が思い通りに動かなくなっても、何か人の助けになる事をしようとする母を見て
「自分は この人の子供で良かったな」と思った。
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また「楽しい時間を過ごしてもらうことが親孝行」と思っていた考え方が 少し変わった
宝塚や花の名所や すき焼きの店に案内すると、とても喜んで「しあわせ〜」と言ってたけれど
それはたぶん母親が心から求めてることではない、毎日のようにそんな過ごし方はできないだろう。
誰かの手助けになることをする、それが本人にとって充足感を得られることなら
それが見つかるようサポートしていきたいなと思う。
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【 余談 】
息子の部屋の床にカバンやパーカーが落ちてるのを見かねた夫が
本棚や新しい机にしっかりしたフックを取り付けたけど あまり効果がない
小学生の頃から成長してない…
ごはん作るのは やる気出してる笑
親の年齢と健康を考えて? オイリーさを抑えた野菜中心のプレート
実はカンタンなものばかりだけど、何となく見映えよく仕上げてるのがインスタ世代だな〜と思う
お読みいただきありがとうございました
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