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人種差別の散歩道


コロナウイルスの関係で 海外に住む日本人の中にも不快な経験をされる方がいるらしい。

中国がウイルス発生させて撒き散らして
こっちは被害者なのに何で心ないこと言われるのかと思うが、あちらの人からすれば同じ外見なんだろう。

同じ東アジアでも 日本と中国と韓国、それぞれ違う目の色だったらいいのに~ 👀
年中無休で日本イジメしてる隣の民族と一緒にされるのが本当に嫌。

欧米では元々有色人種を蔑視する人がいるのに加えて
今回の武漢肺炎のことがあるから、現地に住んでみえる方はストレスもあるかも知れない。


自分がイギリス郊外に住んでいた頃は まだ中国人が世界中でのし歩いていることはなくて
中国人と間違えられて何か言われることはなかったが アジア人ということで「……」な扱いを受けたことはある。

住んでた家のお隣さんは 三人の子供を持つ親切なご夫婦で楽しい交流もあったし
妊娠中やベビーカー時代は見ず知らずの方に助けてもらうことが何度もあり、自分としてはいい人に出会うほうが多かった ☺️

でも初めて差別される側を経験するというのはなかなかインパクトのあるものなので、
ほんの数回でも割とハッキリ覚えている。


初めてバスに乗った時、通路がほぼ埋まるくらい
立っている乗客がいるのに 誰も私の隣には座らない。
アイロンをかけたシャツと新しい靴を身につけていて、だらしない格好ではなかったと思うが
私の周りだけバリアが張られてるかのように人が近寄らない。
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そういう態度を本で読んだり人から聞いたりはしていたが 自分が経験するのは初めてで
白人から見たアジア人てこういうものなんだ…と
日本から遥か遠くに来たことを実感した。
 


🌲現地の生活に少し慣れた頃、家の近くを一人で散歩していたら
日本でいう小学校4~5年くらいのイギリス人の少年たち四人がこちらに向かって歩いてきた。

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少年たちは私を見つけると、笑ってこちらの方へ来た。
私を取り囲むように話し掛ける。

外国人には聞き取り不可能なかなりの早口で
数人が一度にペラペラと何かをまくし立てる。
こちらが??となっていると、
こんなのも分からないんだってさ バカじゃね?
という感じでハハハと嘲り笑いをする。😀

たぶん腕力も無さそうな外国人を見る度にやってるんだろうな…という感じの慣れた様子だった。

まとわりついてきて邪魔なので、手で振り払う仕草をしながら大声で「うるさい!!」と言った。

言い返されたのは初めてだったのか、
驚いた顔をした後「JAP」と捨て台詞を吐きながら彼らは去って行った。

JAPってこういう風に使うのか
生で聞くの初めてだな
差別されるってこういうことか…と
外国を旅行することと 生活していくことの違いを
リアルに感じた。🌏



それから2日くらいしてガーデンセンターの帰りに
家の近くを歩いていたら
小綺麗な奥様と子供が前から歩いてきた👩‍👦

子供は、ママとお出かけ楽しいなルンルンルン♪
と言わんばかりの弾んだ足取りで微笑ましい…

っておいっ!!
この前のタチ悪いメンバーの一人か!?

向こうも私に気づいてハッ!?という顔になり目を伏せる。
ルンルン歩行と笑顔が消える。

じわじわと距離が縮まる。

アホ…じゃなくて少年は こっち見るなよ話し掛けるなよというオーラを全力で出している。

いや心配しなくていいから。
「わたくし先日お宅のお子さんから人種差別的な発言を受け…」なんて流暢に説明する語学力ないし。


でも悪質行為を見逃すのも間違ってる気がしたので
すれ違いざまに少年の顔をしっかりと見ながら
また会ったねという感じで Hello again!と
元気よく言ってみた。

ママの方が怪訝な顔をする、
まあ普通 こんな学生でも母親でもないアジア人と何で知り合いなの?と思うだろう

少年は目を伏せたまま とても小さい声でHello…と
気まずそうに応じた。

顔見知りを強調するために、私はSee you!
(またね)と明るく手まで振って別れた。


ママに「あの人とどこで知り合いになったの?」
と聞かれたら ビクビクしてた彼は何と言い訳するんだろう?と考えると
少しだけ彼らの意地悪に抵抗できた気がした。


ちょっとは反省しろ 群れた時だけ強気になる卑怯者💢という気持ちと
でもお母さんといる時は 本当に無邪気なかわいい男の子なんだな…
なんでああなるのかな~と、ギャップの理由がよく分からないまま帰宅したのだった。



お読みいただき ありがとうございました
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金額の問題じゃない


十年以上前、少しの間だけどイギリスの地方都市に駐在していた。
芝生の庭にレンガの家が立ち並ぶ住宅街、
お隣もスーパーのおばちゃんも優しい人たちで住み心地は悪くなかった。

それでもやはり日本では起こらないようなことに
ちょいちょい遭遇した。


ある時 バスルームの壁が劣化しているということで地元の業者に来てもらうことになった。

夫の会社に駐在家族のサポートをする方が何人かいて その人から手配をすることになっている。
サポートさんは大抵イギリス人と結婚してこちらに住む日本人女性だった。


五十代と思われるベテランのサポートKさんに電話でお願いをして、数日後 予定通り修理業者が来た。

小太りで口ひげを蓄えた人の良さそうなオジサンだった。
オジサンは明るく挨拶をして鼻歌を歌いながら仕事にかかり、壁をキレイに塗り直して帰って行った。

うん明るくなったとバスルームを見渡す、
あれっ!?洗面器がない!! 😨
辺りを探してみてもやっぱり無い。

オジサンが来る直前に 作業の邪魔にならない場所の棚に置いた、間違いない。
オジサンが持っていったとしか考えようがない。

イギリスのホームセンターにはしょっちゅう行っていたが
日本の定番の円柱を切り取ったような形の洗面器は見たことがなかった。
湯船と洗い場という入浴習慣がない国だから需要もないんだろう。
持ってきて良かったとつくづく思いながら愛用していた。

家には乳幼児がいてちょっと顔や体を拭くときにも使っていた、
ないとすごく困る。


Kさんに電話をして事情を話し、返すよう伝えてほしいとお願いする。

Kさんは そういうのにはもう慣れてるという感じで話を聞いた後
「一応伝えますが多分返ってこないでしょうね。
諦めてください、こちらではよくある事なんです」と言った。
一応伝えてください よろしくお願いいたします、と電話を切る。


他の国での駐在経験があるご婦人が
「あちらってメイドさんとか家に出入りする人が
警察沙汰にならない金額の物をシレッと盗んでくから厄介だわ」と話していたことを思い出す。

電話を切って、洗面器が返ってこなかったらどうやって調達しようか考える。
Amazonなどが一般的になる前のことだ。
実家に頼めば引き受けてくれるだろうが 単価の割に大きいから送料は結構な額になるだろうな…

などと考えるうちに段々と腹が立ってきた。
こっちは何も悪くないのに ウチの中の物を盗まれて諦めろだと?
賃金払った上に不便な思いさせられるとかあり得ない。

よくあるって何?
普通そんなことしたらもう仕事が来なくなるだろう
日本人は大人しいし そのうち帰国してしまう連中だ、これくらいいいだろとか思ってるのか!?

金額にすれば何百円か千円で買える物だ、でも金額じゃない。
泥棒にやりたい放題させておくのが嫌なのだ。
人の物を盗んだ人間が何も言われずに涼しい顔で暮らしているのが納得いかないのだ。
これを放置しておいたらあのオジサンはまた同じことをするかも知れない。



多分他の家庭は何も言わず見逃しているんだろう

新聞配達の件もそうだ。📰
当時 日本の新聞大手の欧州版を配達してもらっている家庭が多かった。
契約では土曜・日曜も平日と同じようにその日の朝届けられるはずなのに、土・日の分がまとめて
月曜日に届けられることが珍しくなかった。

配達人が週末は勝手に休んでいるわけである。
奥様方は「日本の倍もする購読料を払ってるのに」とぼやいていたが
実際に電話してちゃんと配達してほしいと伝えたのはどうやら私だけだった。
波風立てたくないという奥ゆかしさも日本では美徳だけど、海外ではそうじゃない。



私は再度Kさんに電話した。☎️
…お忙しいところ申し訳ないが洗面器を返すよう連絡すること 改めてお願いします。
Kさんがお忙しいのであれば 私が業者に直接言うから電話番号を教えてほしい。
この辺で買える物ではないし ないと非常に困る
洗面器が返ってくるまで私は返却を求め続けると彼に伝えていただきたい… と話した。

まずは私が伝えますからお待ちください、ということで電話を切った。



☀️ 翌朝、8時頃玄関のベルが鳴った。
ドアを開けると 業者のオジサンが精一杯の作り笑顔で立っていた。

「グッモーニング マダ~ム」と言いながら
私に洗面器を渡す。

私が無表情で受け取るとオジサンはにこやかに でも早口で説明をした。
…古いペンキを剥がした後のゴミを入れるのにちょうどいいのがあると思ってちょっとお借りしたら
うっかり持って行ってしまっただけなんです、アイムソーリー…

私に口を挟む隙を与えないよう一気に言うと
早足で停めてある車に乗り込んだ。

思ったより早く戻ってきたことにひとまずホッとする。
返せと言われなければ そのまま仕事道具にするつもりだったんだろうか。

そして自分がずっと無言だったことに気がついて
「何かを受け取る時は普通サンキューだけど
盗まれた物を返される時 英語でなんて言うんだろう?」と考えながら 逃げるように発進してゆく車を見送った。


持ってる人間が分かってるのに盗まれたままは嫌だった。
でもそれ以上に
「日本人ならこっちが何をしても黙って受け入れるだろうと思われたくない」という気持ちが二回目の電話になった気がする。


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お読みいただきありがとうございました

チラシ裏の夢


普通の学生をして普通の会社員として暮らしてきた私に 交際していた相手(夫)が
「自分と結婚したら少しの間イギリスに住むことになるけど大丈夫かな?」と尋ねてきた。🇬🇧

驚いたけど「大丈夫」と私は答えた。
海外で暮らしたことなんてないし、知り合いも親戚もいない国だけど。
語学力も買い物や交通関係くらいならなんとかというレベルだけど。

音楽とか映画とか、アメリカより陰影のあるイギリスのものが好きで
なんとなく親しみを感じていたからかも知れない。

小学生のとき愛読した本も 秘密の花園や小公女など英国ものが多かった。
イギリスに住めばoasisのノエル・ギャラガーにも会えるかも知れない♪
(住むのはロンドンではなく地方都市だからそれは無い)


自分より3カ月ほど先に渡英していた夫が住む家を探し 各種手続きを済ませてくれた。

卒業の歌がラジオから流れる季節に日本を離れた。✈️
ヒースロー空港に迎えに来てくれた夫の車に乗り
時差ボケの頭で窓の外を眺めながら、遠くに来たんだなぁと感じる。

自分たちがこれから住む町に着いた。
レンガで作られた家と芝生の前庭が規則的に並ぶ住宅街、
道路は広くて 電柱や貼り紙など生活感のあるものがない景色。
映画や海外ドラマで見た景色だと思いながら車を降りた。

片付けがひととおり終わった時
実家に到着の報告をするため写真を撮ろうと外に出た。🏡
水彩画みたいな白い雲と青空、静かな町。
初めて来た場所なのに不安や迷いがないのは何故だろう?


家の外観を撮影していると、オルゴールを開けた時のように記憶がよみがえってきた。

私、この家を描いてる!何回も何回も。 ✏️

7歳から8歳の私がテレビの前のコタツで
チラシ裏に色鉛筆で絵を描いていたのを思い出す。

実家は私が幼稚園の頃に建てられた鉄筋コンクリート二階の建物だ。
居住性は悪くないけど、無機質で暖かみのない外観が好きではなかった。
…もっと外側が可愛いかったらいいのに…

そんなことを思いながら欧米風の二階建ての家を広告の裏に描いていた。

世界文学名作集の裏表紙、
可愛い家々が帯のように並べて描かれているのを見ながら
小さな私が鉛筆を動かしていたあの絵。🏠🏠🏠

レンガの壁、白いドアと窓枠、三角屋根の玄関ポーチ。
全部あの絵と同じ、そんなことってあるの!?✨


その時はなかなかの衝撃だったけど、信じてもらえない気がして誰にも話したことがなかった。

今は 願っていたものが自分の方に来る「引き寄せ」という言葉も普通に聞くようになり、
イメージトレーニングとかドリームマップとか
『自分の願いを具体的に視覚的に表現して、
自分の意識に浸透させ行動に繋げる』というのは多くの人が知る方法になった。

私は自分が描いたことを20年以上忘れていたけど
これは叶ったと言うのだろうか?