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カラヴァッジョ展


夫と子供がインテックス大阪のフィッシングショー(釣り道具各社の新作展示会)に行ってる間
自分はカラヴァッジョ展に行く。

1600年頃のイタリアの画家で
好みかどうかと言われると微妙なんだけど、絵画の世界に多大な影響を与えた巨匠。

かなり短気で非常識で しょっちゅう喧嘩するし
ついには殺人までして逃亡する中 熱病で死ぬという…
人間としては終わってるけど、教会の祭壇画を描こうものなら「凄い!」「天才やな」「ウチのも描いて」とみんな才能に圧倒されるキャラの濃過ぎる画家。


聖書や神話の悪者が殺されてる場面とか
フワッと描く画家もいるけど、この人は写実性を絶賛されてるタイプなのでリアル過ぎて血の苦手な私はちょっとこわい ←子供か


代表作で検索するとこれが出てくるけど
(やや閲覧注意な作品なので一部塗りました…)
イタリア側の諸事情で今回は展示できなかったとのこと、残念。
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こういう場面って 刺す人が血相変えて襲いかかるような描き方が多いのに
この女性は面倒くさい仕事を片付けるような顔(笑)

画家本人がしょっちゅう刃物を振り回して騒ぎを起こす人だったのと関係あるのかな?
人を刺すなんて いちいち血をたぎらせてやることでもない 特殊なことなんかじゃない…みたいな。


入り口
こういうスポットライトが当たっているかのような
劇的な明暗のコントラストで魅せる手法の元祖はカラバッジョで
真似する画家が続出するほど 強いインパクトのあるものだったらしい
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看板娘は西洋絵画によく出てくるマグダラのマリア
キリストのママとは別の女性です 念のため。
娼婦だったけどキリストに出会って改心してキリストが亡くなるまで寄り添い尽くした女性。

これは改心して許されて美しい心に生まれ変わってる瞬間なのに なぜか闇とエロスを感じる…
昔見た洋画で 麻薬で気分良くなって精神がトリップしてる人がこういう表情だった←また問題発言
絵の前で長く立ち止まる人が一番多かった作品がこれ



展示とは無関係の作品てすが、他の画家が描いたマグダラのマリア
同じ人物でも画家によって全く違うんですね
自分はこっちの可愛いほうが好き~
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マグダラのマリアはこういう行動してた・こういう性格だったと細かく設定されてるのに、ここまで違う女性に仕上がるのって何なんだろう?

需要のある画風が 時代によって違うのはもちろんだけど、それだけじゃないような。
画家の好みのタイプとか関わった女性のタイプが
反映されてる?なんて俗なことを考えてしまった…。






合流して夜はしゃぶしゃぶ 多いかと思ったけど完食
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食べたくて買ったチョコレートと
缶が欲しくて買ったチョコレート
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メーカーはモロゾフなので中のチョコもマイルドな美味しさ
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父と娘と美術館コーデ


岸田劉生展を見た。
美術の教科書で見た 赤い着物の麗子像が記憶に残っている人も多いと思う。

背景は暗く顔が横に引き伸ばされ どことなくホラーな描き方をされているが
家族写真を見るとほっそりした可愛らしい娘さんだった。


麗子像は数多く描かれているけど、
顔を横に広げて手を小さく描く ちょっと妖怪っぽい表現は宋(中国)の絵画の影響らしい。

自分の自画像や妻や友人は普通に描いているのに
愛娘だけこんな歪んだ表現ひどい…と思うけど
「もっと可愛く描いてよ」と文句も言わず
麗子は五歳から父親が亡くなる十五歳までモデルを続けた。

幼い女の子に長時間の正座はかなりの苦行で
「時には痛くて涙が出た、黙って顔を上げて涙がこぼれないようにした」と麗子本人が語っている。

成長した麗子は父親と同じ画業を選ぶが、作風は父と違って優しいタッチ
(これは展覧会とは関係ないものです)
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父が描いた自分が着ていたのと同じポンチョを着ているところに 父親への愛と尊敬を感じる



麗子像で知られる岸田劉生だけど、友人や自分を描いた男性の肖像も非常に印象的だった。

顔や皮膚の質感がリアルで上手いというだけでなく、目指すものがある彼らの 覚悟のようなものまで伝わってくるのだ。

ここ以外の肖像画や写真を見ても感じるが、
戦前の日本の男は年齢職業を問わず 気迫を感じる面構えに圧倒されることが多い。

大きな仕事を成し遂げたり 地位や富を築いた人に対して「やっぱりあの人のオーラは凄い」なんて言い方を聞くけど
現在のオーラ持ち有名人と明治~昭和の男が並んだら後者の圧勝じゃないかと思う。

道が二つあったら間違いなく厳しいほうを選ぶ
自分がやると決めたことは命懸けでやり遂げる、
そんな強い意志を感じる表情が多いからだ。

イケメンなんて薄っぺらい表現が吹き飛ぶくらい厳粛真剣な顔に会えたことは、 
本物の麗子像と対峙したのと同じくらい 大きな収穫だった。



ランチはロコモコ
マグロとアボカドのサラダも美味しかったです
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巨大化した麗子さん(笑) 着物の描き方が緻密
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こんな作風だけど、初期の頃は西洋絵画の影響を受けた作品が多かったとか。
試行錯誤を経て徐々に自分のスタイルを確立していったのでしょうね
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山田詠美先生とお話しました♪


ずっと好きな作家だったので、サイン会のお知らせを見た時は行く!と即決

初めて作品を読んだのが十代のとき
30年の時を経てついに本物の山田詠美先生とご対面
服まで新調して(笑)行ってまいりました。

意外と男性が多くて三割くらいいたかな?
順番を待ちながらドキドキしてました。

小説をあまり読まない方は「黒人との恋愛を書いてた人?」というイメージみたいですが、
恋愛はもちろん 世相を反映した事件をモチーフにしたものや
学校とは別の世界に踏み出してゆく少年少女の繊細な心情を書くものなど 作品は幅広くて深い、
そして何処か背徳的なのが多分惹かれる理由。

今は芥川賞の選考委員もする大御所クラスの作家だけに、出版社の社員らしき人が何人も左右にスタンバイしてました。

先生は黒をベースにチラっとスカーフを効かせたシックなお洋服 でも足元はスニーカーで抜け感を出す といった装い。髪はツヤツヤのボブ。

座って一人ずつと話しながらサインを書く先生を
観察しながら順番を待ちます。
お花などプレゼント持参の方も何人かいらっしゃいましたが
私は センスある大人の女性が嬉しくなるものを選ぶ自信がなくて結局手ぶらでした。


自分の番になりサインを書いてもらいながら
「直接お話することなんてもう一生ないと思ってたので…」
と私が涙うるうるになってしまったら
スッと立ち上がって机越しにハグして背中ポンポンしてくれたんです!!
感激。

「あの 握手よろしいでしょうか?」と尋ねたら
「もちろん」とニコッと手を差し出してくださいました。

しかし、ずっと半泣きで裏返った声のままだったのが悔やまれる…


人間の業や人生の甘さ苦さを凝縮したような濃い小説を世に送り出し
エッセイなどではヘンと感じたことにはズバっと斬り込む希代の書き手でありますが、
醸し出す雰囲気やかけてくださる言葉はとても暖かい方でした。


こんな時間を過ごすと、色々あるけどまた頑張ろうという気持ちになりますね。

楽しんでおいで~と送り出してくれた家族に感謝です。


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ナチュラルビューティーで買ったニットのセットアップを着ていきました
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5月に始めたブログが昨日で100記事目になってました
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輝きは守られて


奈良国立博物館の正倉院展に行く。
「御即位記念」とあるから、もしかしたら今しか観賞できない宝物もあるのかも知れない。

自分が特に時間をかけて見ていたのが螺鈿細工の箱、
経年劣化も見られず漆のツヤもそのまま。
職人が持てる技術と情熱を注いで作った物を美しいと思うのは昔も今も同じ。


見た目は地味だけど感動したのが樹皮色の袈裟
聖武天皇が身に付けていたと聞いて
「聖武天皇 本当にいたんだな」と認識が変わる。

教科書を嘘だと思ってたわけじゃないけど
千年前とか昔過ぎて 本の中の人というか架空の存在のような気がしていた。

袈裟や冠の残欠など体温を感じ取った物を見て
奈良に大仏を作ると決めた人物がこれを使ってたんだ、人間として存在したんだ…としみじみする。


遣唐使が持ち帰ったとされる鹿の模様の銀盤を見たときもそんな感じで
「遣唐使って本当にいたんだな
唐の皇帝からいただいた物ですと小野妹子が天皇に差し出していたのかも知れない」と楽しく妄想する。


でも何より感動したのは千年以上前の物が当時の形のまま残っているということ。
木や紙でできた物など 虫食いとかカビの侵食とかありそうなのに
虫コナーズもなかった時代にどうしてこんなにキレイに保たれているのか。

幾多の戦乱があり地震など天災も多い国、
建物もほとんど木造。
日本中が焼け野原になるような戦争まであったのに、よく今日まで無事でいてくれたねという気持ちになる。

米軍もかなり非人道的なことをしたけど、
古都に爆弾を落としたり古代からの宝を略奪することだけはしなかったのだ。

権力者が変わると前の権力者の築いたものや持っていた物は邪魔もの扱いとかよくあるけど
排斥を免れたものがこんなにあって良かった。


展示を熱心に見ている二人組の女性がいて、どうやら中国の人らしかった。
以前 国宝展に行ったときも中国人の家族連れが真剣に展示を見ていた。

日本の展覧会は中国から渡ってきた物や中国発祥の技術で作られた物がたくさんあるから
多分こういう物を見て漢民族の古い文化を感じているのかも知れない。

日本以上に歴史と文化のある国に生まれながら
彼らが自国のそれを見る機会は限られている。
かつてのリーダーが破壊しつくしてしまったから。

毛沢東が 伝統文化や富や教養に繋がるものは全て社会主義の敵だと叩きつぶし焼き払ったから。
(昨今の無法者ぶりを見てると中国人は文化財を壊しながら道徳心も破壊したのかと思ってしまう)

北京の故宮博物館は映画ラストエンペラーの世界そのままで歴史の重みに圧倒されたけど
その他の文化財はなくなりゆく運命らしい。

中国の市民が管理や修復をしてきた寺院が政府の命令で取り壊されることが現在もあるという記事を読んだ。

そのまま残しておいたら観光資源になって儲かるのに何で壊すの?と思うけど、
あっちの考え方は私にはよく分からない。

もう経済力なら十分にあるんだから
産業やITだけでなく 先人の残した文化を維持することに使ったら市民の精神的充足にもなりそうなのに。

いにしえの人の想いや技術が伝わる文物は、その国の財産であるだけでなく世界の宝だと思う。


気が遠くなるくらい昔の人と今を生きる自分が同じものを見ている。
ここにいる誰もがそうしているけど決して当たり前のことじゃない。

宝物を守り抜いてきた人たちの強い意思と奇跡が重なってここにあるのだ、
そう思いながら金と水晶で彩られた香炉に見入った。

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ミュージアムショップで購入した手鏡とチーフ


追記
今日の日曜美術館(NHK)で取り上げられていて
詳細を知ることができてタイムリーでした♪

美人だらけのレストラン


夫と美術館に行って庭園を散歩したあと、そのまま庭園内のレストランで昼食を取る。

一番お手頃なコースでも一人3000円でちょっと贅沢な気もしたが、
せっかくの休日 普段とは違うものが食べたかったらしいので何も言わずついて行く。

昭和に作られたようなシャンデリアが光る 落ち着いた雰囲気のお店だったので
歩きやすい靴ではなくオープントゥのきれいめパンプスを履いてきて良かったと思う。

料理を待ちながら店内をなんとなく見渡す。

very的コンサバミセス二人、品のある夫婦と小学生くらいの姉妹、年配のご婦人のグループ、
仕事中っぽいジャケット姿の女性3~4人、30歳くらいのカップル

なにここ?
小学生からマダムまで美人しかいないんだけど…。

カップルの男性の方がシャンパンを飲みながら
「仕事でイタリアの州全部行ったからイタリア語は一応話せるよ」とか言うのが聞こえてくる。

清水健太郎が歌っていたのは失恋レストランだが、ここは勝ち組レストランなのか?

一瞬いることが申し訳ない気分になるが、せっかくいろんな年代の美人がいるんだから
それとなく観察して共通点を考えてみた。

・色白 (自分はここでもう脱落)
・主張の強い服を着てない、みんなシンプルで優しい色
・髪や爪の色も素に近い自然なカラー
・スマホをいじったり料理の写真を撮ったりしない
・にこやか、幸福感で辺りの空気までふわっとしている


美人でいることが幸せを招くのか 幸せで余裕があるから美人でいられるのか?
考えても分からないので、とりあえず前菜のマリネの美味しさを噛みしめることにした。